けん玉・ベーゴマからゲーム・SNSへ|変わる子どもの遊び、変わらぬ“楽しむ心”
「昔は外で泥だらけになって遊んでたよね」
「今の子は家の中でスマホばかり?」
そんな言葉が交わされるたびに感じる、子どもたちの“遊び”の変化。
でも本当に変わったのは、遊びそのものではなく、**環境・価値観・遊び方の“かたち”**かもしれません。
この記事では、けん玉やベーゴマに象徴される昔の遊びと、現代のゲーム・SNS中心の遊びの違いを比較しながら、**子どもにとっての「遊びの本質」**を改めて見つめていきます。
🪀 昔の遊び(昭和〜平成初期):体と道具で“勝負”していた時代
● 代表的な遊び
- けん玉:技を磨く/連続成功が楽しい/全国大会も
- ベーゴマ:手巻きゴマで勝負/地面で回す/“裏技”で改造も
- ゴム跳び/あやとり/缶けり/ビー玉/おはじき
- 紙飛行機/凧揚げ/めんこ
👉 共通点:
・体を動かす
・“上手くなる”ことが楽しい
・道具はシンプル=想像力が膨らむ
・遊び場は公園・空き地・路地裏など、“リアル”な場所
🎮 現代の遊び(令和):“デジタル”と“共有”で広がる遊びの世界
● 主流となっている遊び
- スマホゲーム/Nintendo Switch/PlayStation
- SNS(TikTok・Instagram・LINE)でのコミュニケーション遊び
- YouTubeで実況を見る=遊ばなくても楽しめる
- VR・ARコンテンツ/バーチャル空間のチャット遊び(Roblox・Fortniteなど)
👉 共通点:
・場所を選ばず、いつでもどこでも
・“見る”遊びと“する”遊びが共存
・オンラインでの「つながり」が中心
・“対戦より共感”が重視される時代へ
🔁 比較表:昔と今の子どもの遊びの違い
| 観点 | 昔の遊び(昭和〜平成) | 現代の遊び(令和) |
|---|---|---|
| 遊ぶ場所 | 公園・空き地・家の前 | スマホ内・室内・バーチャル空間 |
| 遊びの道具 | 自作・手元にある物 | アプリ・デバイス・課金コンテンツ |
| 目的 | 上手くなる・勝つ | 共有・発信・リアクションがもらえる |
| つながり方 | 近所の友達・兄弟姉妹 | オンラインのフレンド・SNSのフォロワー |
| 遊びの要素 | 勝負・工夫・身体感覚 | 表現・世界観・操作技術 |
🧠 遊びが変わった背景とは?
- 安全性の変化
→ 路上や空き地で遊べる環境が減少。防犯意識の高まりで“外遊び”が難しくなった - テクノロジーの進化
→ ゲーム機の性能向上、スマホ普及で“屋内遊び”が圧倒的に多様化 - 情報の即時共有時代
→ “友達と遊ぶ”が、“フォロワーと遊ぶ・見せる”に変化 - 教育&スケジュールの詰まり
→ 習い事や塾の増加で“自由時間”が限られ、短時間で満足感のある遊びが求められるように
☝️ 現代でも“昔遊び”が人気再燃中!?
実は最近、けん玉やコマ、ベーゴマなど昔の遊びが再評価されています。
- けん玉検定/世界大会の開催
- 小学校での“昔遊び授業”や地域体験イベント
- 大人のけん玉ブーム(InstagramやYouTubeで技動画が人気)
- ベーゴマ×ベイブレードの融合モデルも登場
👉 デジタル化が進むほど、“アナログの温かさ”が新鮮に感じられる現象。
💬 子どもたちにとって遊びとは?
昔も今も、「遊び」は単なる“暇つぶし”ではありません。
遊びの中には、創造力・集中力・対話・工夫・協調・自己表現が自然と詰まっています。
形式や道具は変わっても、
“楽しい”という感情は、どの時代でも変わらず尊くて必要なもの。
🎁 おわりに:遊びは「その時代を映す鏡」
スマホゲームを楽しむ子も、けん玉を極める子も、どちらも“その時代の子ども”として等しく遊んでいます。
大切なのは、遊びを通して何を感じ、どう成長するか。
時代が変わっても、
子どもたちの“笑顔と夢中”は、今も昔も変わらないのです。